活動報告&意見交換

おたがいさまプロジェクト活動終了のお知らせ

おたがいさまプロジェクト : 2017年3月22日

2011311日に起きた東日本大震直後より、物資支援、炊出し、ビーニー製作と、宮城県南三陸町歌津を中心に活動を行ってきた当おたがいさまプロジェクトですが、昨年末、私達が関わらせて頂いた全ご家族の高台への自宅再建そして引越しがようやく完了した事を踏まえ、このタイミングをもって、支援活動を終了させて頂きます。

ここに、多くの方々に頂いたご支援への感謝と、そして我々の努力不足で支援者の皆様や被災地の皆様の期待へ応えきれなかった事への反省とお詫びを申し上げます。

震災当時、地震や津波の被害を受けた太平洋側とは山脈を挟んで反対側の山形県境に住んでいた私達は、電気の復旧直後にテレビで目にした津波のニュースに愕然とし、現場から近くに住む我々だからこそ行えるピンポイントでの支援があるのではと感じ、おたがいさまプロジェクトをスタートさせました。

最初は、私達の集落で集めた毛布や食料などの物資搬送から始め、次に、車両規制地域への立入り許可証を入手し、炊き出しを開始しました。また、お風呂に入りたいという要望に応え、バスで山形の温泉へ日帰り入浴を手配しました。震災後3週間程たった頃には、メールやSNSを通して、全国各地の友達やその友達、そして海外からも、沢山の資金援助や、直接ボランティアとして参加してくれる仲間を得て、1回につき約300食分強の炊出しをその後数ヶ月継続する事ができました。この時、皆さんが必ずといっていいほど「私にはお金を送ることぐらいしかできないから」と言いながら、どこに募金を行うべきか迷いながらも一生懸命に考え、支援して頂いた繋がりと感動は今も忘れません。炊出しに快くトラックを貸してくれた栗林さん、器具を提供して頂いた最上町役場、当ホームページを作成して頂いたカポコスタイル高橋さん、そして、募金を頂いた全ての皆様、本当に有難うございました。

その後、避難所から仮設住宅への引越が完了し炊出しの必要性が無くなり、仮設住宅でもできる収入を生む仕事を作ろうと、LADE Clothing協力のもと、編み手のお母さん3名と縫製のお母さん1名の4人体制でFishermanビーニーの製作を開始しました。楽しみながら編み物を学び、約半年後には販売を開始して収入を得る事が可能になりました。その後LADE 1商品ラインナップとして約5年間販売を続けさせて頂いたFishermanビーニーは、この春で販売を終了する事となりましたが、お母さん方には引き続きLADE Clothing委託の作り手として、今までの経験を活かし同社製品の製作を継続して頂ける事となっております。ここでも、製作技術の提供、製品販売、そして活動の継続そのものに全面的に尽力して頂いたLADE Clothingの会田さんはじめ、毎年春に展示スペースを提供して頂いた月山志津温泉米澤屋の工藤さん、そして何より、製品を購入し愛用して頂いている沢山の方々に協力を頂きました。改めて感謝を申し上げます。有難うございました。

私達の活動に対し、過去6年間に皆様から頂いた支援金は総額約180万円にのぼります。収支概算は最下部に示した通りです。昨年末時点での残金約30万円につきましては、高台への引越しを完了されたお母さん方に等分し、それぞれ引越し費用、新たに再開する漁業の用具代、公民館活動費用等に使用して頂く事となりました。

この6年の活動については、私達がもっと努力をしていれば、もっともっと迅速に、より効果のある支援金の使い方ができたはずという反省が多くあります。物資支援と炊出しに関しては、私達にもっと能力があればより早い時期により多くの場所で多くの方々に物資や食事を提供する事ができたと思います。震災直後の爆発的な需要と急激な状況の変化に対して、より早い速度で対応する必要がありました。ビーニー製作活動に関しては、最終的には編み手の方々が独立できるような、漁業に替わる産業として確立する事を目指しましたが、そこまでには至りませんでした。高品質な製品として自立するレベルに引き上げる為には、間に入る私達がより頻繁に編み手の皆さんを訪問し、目指すべき指標について直接話し合い共通認識を保つ必要がありました。物資支援、炊出し、ビーニー製作、全ての活動において、私達の力不足、努力不足により、皆様にお預かりした支援金を最も良い形で運用できたと自信をもって言うことはできず、大変申し訳ありません。おたがいさまプロジェクトでの私達の活動内容や成果、そして反省点については、今後災害支援・復興支援を行う際の参考として少しでも役立つよう、できる限り共有していきたいと思っております。

最後になりますが、震災からの復興は着実に前進してはおりますが、まだまだ果てしない時間がかかるというのが私達の率直な印象です。全ての人が漁業の再開や、再就職できている訳ではなく、仕事を求め県外へ引越さざるを得ない方々がまだ沢山いらっしゃいます。復興への課題は山積みで、これといった一つの答えがあるようには思えませんが、きっと、引き続き私達全員ができる場所で、できる事を、できるだけ行う事、想う事が復興を後押しする唯一の力になるのだと信じています。おたがいさまプロジェクトとしての活動は終了しますが、私達も引き続き活動を通して知り合った多くの方々に会いに、できる限り現地へ通い関わり続け、都度状況を発信していきたいと思います。また、この震災とその後の支援活動を通して学ばせて頂いた人の強さや優しさ、繋がり、気づくことができた本当に価値あるものの大切さ、それら全てを忘れず、今後の人生、そしてより良い社会の創造に向け活かしていきたいと思います。

 

おたがいさまプロジェクト

小野貴之

柴田昌和

 

 

 

おたがいさまプロジェクト 活動収支概算

 

収入     

支援金

1,800,000

収入小計

1,800,000

 

支出

1)交通費(現地調査・打合せ・訪問)約10,000x30

300,000

2)物資支援 (物資・車輌)

100,000

3)温泉入浴受け入れ(バス2x3回)

100,000

4)炊出し(150,00012,000x8回)

660,000

5)ビーニー製作(部材初期費用・指導訪問)

300,000

6)その他(Webサイト費用・ボランティア保険等)

40,000

支出小計

1,500,000

 

収支合計

収入

1,800,000

支出

1,500,000

差額

300,000

          →残高300,000円はお母さん方へ分配                                                            

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